なまこ壁とは
名前の由来は海のなまこ!?
【なまこ壁】というと、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、蔵の黒と白の幾何学模様 というとピンとくる方も多いことでしょう。この壁の工法を、なまこ壁と呼んでいます。
なまこ壁は壁面に平瓦を並べて貼り、「目地」と呼ばれるその継ぎ目の部分に漆喰をかまぼこ型に高く盛り上げて塗る左官工法です。
なまこ壁という名前は、この盛り上がった漆喰の形状が海に住む海鼠(なまこ)に似ているから名づけられたと言われています。
災害にも強い
このなまこ壁は、風雨から建物を守るため、そして、火災の延焼を防ぐという目的もありました。雨に弱い土壁の表面に、防湿のために平瓦を並べて貼り、その目地を漆喰で厚く塗ることで耐久性も高まり、長い年月の風雨に耐える造りになっています。美しくも機能的な「なまこ壁」
このなまこ壁は江戸時代の武家屋敷に始まり、土蔵や城郭、築地塀などに使われ、現在でも史跡などで目にすることができます。全国各地で見られるなまこ壁ですが、地域によってデザインは異なり、瓦の並べ方も最も良くみられる四半張りから、芋張り、馬張りなど、様々なスタイルを見ることができます。
いずれの場合も、なまこ壁の貼られた建物は、高級感や独特の存在感を醸し出しています。もともと武家屋敷に始まったこともあるせいか、堅牢であり、見るものを圧倒する存在感や重厚感を感じさせます。
その外観だけでなく、防水や耐久性といった機能性も持ち合わせたなまこ壁。
先人より受け継がれてきたこの意匠は、美しくも機能的であり、最近では店舗や邸宅、蔵の外壁に取り入れる方が増えています。
タイル貼り工法のなまこ壁「蔵」はリーズナブルで美しい仕上がり
中津鋼材のなまこ壁「蔵」は、左官職人の技術による伝統的ななまこ壁を、パーツ化したタイル貼り工法にすることにより、仕上がりの美しさはそのままに、
・リーズナブルな値段
・工期・工費の削減
を実現しました。
かつては、なまこ壁は左官職人による手作業で施工されていました。これには、非常に高度な技術が必要とされ、現代では施工できる職人はごくわずかです。そのため、昔ながらの職人による左官工法で施工となると、コストも上がってしまいます。
中津鋼材のなまこ壁「蔵」は、独自の製法と技術により、これまでは左官職人によってのみ可能であったなまこ壁の施工を、パーツ化したタイル貼り工法にシフトしました。これによって施工が容易になり、リーズナブルな価格でご提供できるようになりました。
見た目も伝統的な雰囲気や高級感はそのままに、焼き物では表現できない本格的な質量感を実現しています。
今では目にすることが減ってしまったなまこ壁ですが、風雨から建物を守る耐久性、個性的でありつつも落ち着きの感じられる独特の佇まいなど、日本において長い歴史の中で完成された機能美は高く評価され、見直されています。
中津鋼材のなまこ壁「蔵」3つの良さ
お客様のお住まいの地域の工務店にて施工が可能です。 |
昔ながらの日本の伝統美を感じる外観はそのままに、焼き物では表現できない本格的な質量感を実現しました。 |
その堅牢なイメージの通り、耐久性・耐食性に優れ、大切な建物の外壁を長年の風雨から守ります。 |
施工の流れ
ご希望のなまこ壁のタイプをお決めください。 | |
施工する範囲(面積)を確認します。 なまこ壁を貼る建物・壁が決まっている場合は、その写真を撮影し、 お問合せフォームよりお送りください。 |
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詳細をお知らせください。 お電話やFAX、お問合せフォームよりお気軽にお問合せください。 |
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お近くの工務店に、施工可能かどうかを確認します。 | |
お見積金額を提示いたします。 | |
入金の確認後、発送いたします。 お支払は前払いとなりますが、大規模案件の場合などはご相談ください。 ------ お振込先 ------ 口座名義人:中津鋼材株式会社 十六銀行 南中津川支店 当座39395 |
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なまこ(海鼠)壁を発送し、施工となります。 |
日本全国 蔵のまち
日本全国には、「蔵のまち」と呼ばれる土地がいくつもあります。
蔵といって想像するのは、やはり白と黒の幾何学模様のなまこ壁の蔵ではないでしょうか。
各地のなまこ壁の蔵が立ち並ぶ街並みには、地域によって様々な特徴があります。それぞれの地域の蔵は、その土地の気候や風土に合った建築様式で建てられています。
ここでは、その各々の特徴を交えつつ、各所のなまこ壁をご紹介いたします。