土蔵に多いなまこ壁が見られる岐阜県恵那市岩村町の歴史と見どころとは?
岐阜県恵那市岩村町は、NHK「半分、青い」の舞台地として知られており、休日には観光バスなどで観光客が集まっています。およそ1.3㎞の古い町並みは、商家や旧家、なまこ壁の建物が並んでいることから日本の古き良さを楽しめる場所です。
今回は、なまこ壁の建物が佇む岐阜県恵那市岩村町の歴史と見どころをご紹介します。
土蔵に多いなまこ壁が見られる岐阜県恵那市岩村町の歴史とは?
岩村町は、標高500mあまりの小盆地と言われています。800年余りの歴史を持つ三万石の城下町や本丸の石垣を残す岩村城は、日本の伝統を感じられるでしょう。
岩村城はカマグラ時代初期に築かれた山城で「日本三大山城」のひとつです。織田信長の叔母である「おつやの方」が女城主として城を守り抜いたことで知られています。
また城下町は、岐阜県で3番目の重要伝統的建造物群保存地区として平成10年4月に選定されています。戦国時代から江戸時代・昭和時代など時代を感じられる町並みです。城下町の特徴としては、重厚な塗屋造の主屋や土蔵、大きな柱や梁組を見せた町屋などが建ち並んでいます。一般公開されている旧家の「木村邸」「土佐屋」は、季節ごとに雛人形や兜などが展示されるため、見どころのひとつです。
さらに岩村町の富田地区には、日本一と称される農村景観が広がっています。
土蔵に多いなまこ壁が見られる岐阜県恵那市岩村町の見どころとは?
岩村町は、なまこ壁の建物や旧家などではなく、五平餅やカステラでも有名です。よくテレビなどで紹介がある「みはら」の五平餅は団子型ではなく平たい楕円形をしたわらじ型に秘伝のたれがかかっており、香ばしく美味しい郷土料理のひとつです。
ほかにもカステラで有名な「松浦軒本店」が岩村町の城下町にあります。松浦軒は、1979年の寛政八年に創業、江戸時代に岩村藩の御殿医「神谷雲澤」(かみやうんたく)先生から、カステーラの製法を受け継いでいると言われ、テレビでも取材されました。
ほかにも「女城主」のお酒で知られている岩村醸造があり、毎年2月ごろに蔵開きが開催され、観光客や地元のお客様で賑わいを見せています。岩村醸造は、江戸時代の天明7年の1987年に創業されました。当時は、現在の蔵元である渡會(わたらい)家が年貢として岩村城に納めていたお米を生かし、造り酒屋を始めたのが起源です。お酒のほかに味噌や醤油なども造っています。そのため、社名が酒造ではなく酵造になっているそうです。
岐阜県恵那市岩村町を訪れた際には、なまこ壁や古い町並みだけでなく、郷土料理やお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
岐阜県恵那市岩村町は、重厚な塗屋造の主屋や土蔵、大きな柱や梁組を見せた町屋などが建ち並ぶ城下町があります。なかには、土蔵に施工されているなまこ壁の建造物もあります。古き良き町並みと郷土料理、お酒が楽しめるので、家族でお出かけしてはいかがでしょうか。