土蔵に使用されているなまこ壁を作った人は誰?ブロック塀に施工可能?
古い町並みや歴史あるお城などには、黒白の幾何学模様の塀や蔵などが建っています。
なまこ壁は、日本の江戸時代からある技術であり、歴史とも言えるでしょう。
今回は、土倉に使用されているなまこ壁を作った人は誰なのか、駐車場や建物の仕切りなどにあるブロック塀は施工が可能なのかご紹介いたします。
土蔵に使用されているなまこ壁を作った人は誰?
なまこ壁を作った人は、「伊豆の長八」と呼ばれた入江長八です。漆喰芸術鏝絵の名工(左官職人)であり、1815年に松崎町に生まれました。
松崎町とは、なまこ壁の建物が見られることで有名ななまこ壁通りで有名です。
江戸時代末期から明治時代にかけて活躍したと言われています。
なまこ壁の建物で代表的な旧岩科学校校舎は、伊豆の長八の技術がふんだんに使われている。中でも学校校舎の二階にある和室の「鶴の間」の千羽鶴図は重要文化財に指定されるほどです。
貧しい農家生まれの伊豆の長八は、11歳で左官職人棟梁となり、その後江戸で絵や彫刻などを学んだとされています。
土蔵に使用されているなまこ壁はブロック塀に施工可能?
城下町やお城の塀、建物に見られるなまこ壁は、ブロック塀や室内などに使用される石膏ボードなどに施工可能です。ブロック塀に採用することで、お城のような高級感溢れる雰囲気になるでしょう。
雨風に強いなまこ壁は、ブロック塀のひび割れ対策にも適しています。ブロック塀の場合、一部補修が難しいです。中津鋼材が提供しているタイル化したなまこ壁は、部分補修が可能です。従来の難しい左官職人の技術が必要ないため、個人DIYとしても施工が可能です。
一方で、なまこ壁を施工するデメリットとして費用と手間がかかる点が挙げられます。従来の瓦と瓦に漆喰を盛ったりする時間がかかりませんが、専用の接着剤を塗り、タイル化したタイルを貼る作業は必要です。また、費用ももちろんかかってきます。
例えば、なまこ壁をブロック塀に施工する面積49㎡の場合、1㎡あたり40,000円かかります。自分でDIYする場合は、プラス道具などの料金ですが、業者に依頼する場合は施工費がかかるでしょう。ただし、左官職人の技術が必要ないため、高額になりがちな費用を抑えられます。
仮に左官職人へ依頼した場合には、施工範囲にもよりますが、2日〜14日くらいかかると言われています。その分、職人さんの日当などがかかるため高い費用になりがちです。
ブロック塀になまこ壁を施工する場合は、メリットとデメリットを考え、検討してみてください。
まとめ
なまこ壁を作った静岡県の「伊豆の長八」は、貧しい農家で育ちながらも11歳で左官職人の棟梁となり、それ以降江戸にて絵や彫刻などを学んだ人物です。
代表的な旧岩科学校校舎は、外観はもちろん、内装も日本の歴史が刻み込まれています。
ぜひ、静岡県にお立ち寄りの際は足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、岐阜県中津川市にある中津鋼材では、日本の芸術を守るため、タイル化したなまこ壁を提供しております。ぜひ、この機会にマイホームへ導入してみてください。