土壁に使われているなまこ壁を活用して書斎をDIYしてみよう!
土壁や蔵に使われているなまこ壁は、江戸時代からお家の外壁の一部や倉庫、お城の塀などに施工されています。
どこか落ち着きのある白黒のデザインは、今なお子どもから大人まで幅広い年代に親しまれています。
そこで今回は、ご自宅の書斎やちょっとした在宅ワークスペースを落ち着いた場所へ変えることができる個人DIYをご紹介いたします。
そもそもなまこ壁とは?どんな場所に施工できるの?
なまこ壁とは、日本の伝統的な壁塗りのことです。江戸時代に普及しました。この手法では、平瓦を継ぎ目に漆喰を蒲鉾形に盛り付け、なまこのような盛り上がりを持たせます。そのため、高度な職人技が必要です。
しかし、現在では施工できる職人の高齢化と後継者がいないことから問題視されています。
そこで中津鋼材では、高度な技術と呼ばれる蒲鉾形の盛り付け部分を含め、なまこ壁全部をタイル化しました。
タイル化したなまこ壁は、モルタルと呼ばれる外壁に使われている素材をはじめブロック、コンクリート、ALC、石膏ボード、合板、木下地など幅広く施工できます。
なまこ壁を施工するメリットとは?
なまこ壁をタイル化したからといって、メリットが変わるわけではありません。
従来と同様、潮風や自然災害に強く、耐火性に優れていることがメリットです。
ほかにも、日本の建築文化と言われており、どこか親しみやすい雰囲気を味わえます。子どもから大人まで幅広い世代からも好まれています。
実際に土蔵やお城の塀以外にも銭湯や消防団の詰所、商店街の中にある店舗外装一部などに導入されています。
ぜひ個人で自宅や倉庫などをDIYする際には導入してみてはいかがでしょうか。
なまこ壁を書斎DIYに施工できる?
日本に多い木造のお家では、築年数30年以上前だと土壁、ここ十数年の住宅では、石膏ボードなどが使われています。そのため、なまこ壁を書斎に施工することは可能です。
個人DIYで書斎をなまこ壁を使う場合は、バランスに気を付けましょう。
黒と白色のなまこ壁を壁面すべてに施工すると圧迫感を感じてしまう可能性があります。
ワンポイントで書斎の壁面などに施工することでおしゃれな空間かつどこか落ち着いたお部屋になるでしょう。
また、土壁に導入した場合には、古民家をリノベーションした新鮮さを味わえるメリットがあります。隙間風対策にも繋がる可能性があるでしょう。
まとめ
なまこ壁は江戸時代からの伝統的な壁塗りです。平瓦に漆喰を蒲鉾形に盛り付け、なまこ模様を形成しますが、施工には高度な技術が必要でした。
中津鋼材ではその技法を継承し、なまこ壁をタイル化したことで、従来の魅力を保ちつつ、様々な建築素材に応用が可能です。今回ご紹介した書斎を個人DIYする際には、バランスを考慮してワンポイントで施工し、伝統とモダンな要素を融合させることで魅力的な空間を作り上げられるでしょう。