なまこ壁で視覚から楽しめるコンサートホールを作るには?そのメリットとデメリット
コンサートといえば聴覚で楽しむ芸術といったイメージが一般的です。
しかし、最近は一口に芸術といっても、
より多くの感覚を刺激する仕様や演出がなされているものも少なくありません。
そこで今回注目するのが、建築建材としてタイル化されリーズナブルになった
「なまこ壁」を取り入れたコンサートホールです。
日本古来の伝統的な芸術を視覚で楽しみ、
聴覚で音を楽しむ「新しい古さ」を演出することができます。
そんな「なまこ壁」を取り入れた次世代のコンサートホールには
どんなメリット、そしてデメリットがあるのかご紹介いたします
装飾性と実用性を兼ね備えたタイル化したなまこ壁のメリット
「なまこ壁」とは平瓦と漆喰を使用し、
美しい模様に仕上げる左官工法のひとつです。
その美しさから取り入れたいと希望する声が絶えず、
近年ではよりリーズナブルな建築建材として使用できるようタイル化されたものなどが主流となっています。
ではそんな「なまこ壁」をコンサートホールを建設する際に
取り入れるとどのようなメリットがあると考えられるかご紹介しましょう。
・建物の芸術性を高める装飾性
・耐久性を高めるなどの実用性
・高い耐食性によるロケーション選択の広がり
このように、「なまこ壁」は見た目の美しさだけでなく
実用性も兼ね備えており、風雨や延焼に対しての耐久性も高いというメリットからたくさんの人が集まるコンサートホールでの使用に向いているといえます。
また潮風に対しての耐食性も見込める為、
ロケーションを選ぶ際に海岸沿いなどを視野に入れることができるのも芸術施設としては嬉しいところでしょう。
現代の複合型芸術における「なまこ壁」使用で見込める効果
インターネット社会である現代では、
ひとつの物事に対してひとつの表現方法、といったものでなく
「多方面に刺激を与える」という表現方法が重視される傾向があります。
それと同時にふとしたきっかけで大きな注目を浴びるチャンスも、より身近にあるといえます。
その為、音楽を聴く為の場であるコンサートホールに外観の装飾である
「なまこ壁」を取り入れる事で主に以下のような効果を見込める可能性があるでしょう。
・SNSでの拡散
・建物の近くを通る人への宣伝効果
・外国人観光客へのPR
・写真スポットなど外観からの集客
このように、「なまこ壁」という日本独自の外観から
国内外問わず多方面へのアピールができるといえます。
更に、外装は日本的ではありますが建物自体はコンサートホールなので、
興味を持ってくれた海外の歌手やオーケストラを誘致しやすいのも大きな発展効果に繋がるといえるでしょう。
なまこ壁をコンサートホールに取り入れる際に考えるべきデメリット
耐久性や装飾性ともに優れている「なまこ壁」ですが、
大きな面積に使用する際に念頭に置いておかなければならないデメリットがなんといっても「価格」です。
近年では、建築資材としてタイル化されとてもリーズナブルになっているという点はありますが、
決して安上がりということではないので大きな面積に使用する際はしっかりとコストを下調べする必要があります。
こんなはずじゃなかった、と後悔しないためにも予算の範囲内で取り入れられるデザインや構造を計画することを意識する必要があるでしょう。
まとめ
ここまで「なまこ壁」を使った新しいコンサートホールについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
日本の芸術分野を更に大きく発展させていくためにも、
今後はこういった多方面のいい所を集めた施設などが注目を集めるかもしれませんね。
耐久性、装飾性を兼ね備えた建築資材「なまこ壁」の導入をぜひご検討ください。