建築建材として使用されているなまこ壁「蔵」のメリットとは?
新築戸建て住宅や中古物件のフルリノベーション、リフォームなどには、木材をはじめとする様々な建材が使われています。
そこで今回、建材とはなにか、なまこ壁を導入するメリットとデメリットをご紹介します。
ぜひ、マイホーム購入を検討している方やオリジナルデザインを取り入れたい住宅会社様は記事を読んでみてください!新たな発見に繋がるかもしれません。
建築建材とは?なまこ壁との関係は?
建築建材とは、建築工事の中で使われている材料を指します。
様々な分類方法で、工事の部位や素材、機能性などで分かれていることが多くあります。
その中でもタイル化したなまこ壁は壁材や仕上げ材に使われています。
壁材とは、外壁に使用する建材のことです。
建築物の外側に置ける仕上げ材となります。
・塗り材
・サイディング
・タイル
・レンガ
・ALC
主に5つが当てはまります。
タイル化されたなまこ壁は専用のセメント接着剤で外壁に施工することが多く、建築現場でも採用されています。
仕上げ材とは、壁材と同じように外壁に起用されていたり、内壁に取り付けられている建材のことです。
従来のなまこ壁は、瓦と瓦の間に漆喰をかまぼこ状に盛り上げています。その材料のひとつである瓦やスレート、鉄板、モルタルやサイディング、タイルや石材、木材などが当てはまります。
建築建材として起用されているなまこ壁「蔵」のメリットとは?
なまこ壁とは、壁面に平瓦を並べて貼り、その継ぎ目の部分に漆喰をかまぼこ状に盛り上げて塗る左官方法のひとつです。しかし、技術が必要なため、職人の数が減り、技術を持った職人が少なくなりました。
そこで中津鋼材では、タイル化をし、技術が必要ない、なまこ壁「蔵」を作りました。
なまこ壁「蔵」のメリットは、2つあります。
1、災害に強い
なまこ壁には、2つの目的がありました。
・雨風から建物を守る
・火災の延焼を防ぐ
雨に弱い土壁の表面に、平瓦を並べて貼り、その間を漆喰で厚く塗ることで、耐久性が高まります。
長い年月の雨風に耐えられる造りとなります。
商業施設など建物が建ち並ぶ街では、火災が起きると燃え移る可能性がありますが、燃えにくい建材を使うことで防ぐ効果が見込めます。
タイル化されたなまこ壁「蔵」では、昔の効果はそのまま活かしています。
2、美しく機能的である。
なまこ壁は江戸時代の武家屋敷やお城の塀などから始まり、土蔵などに使用され、現在でもお城の塀や蔵などに残っています。地域により、瓦の並べ方や目地の向きが異なっており、全国各地で様々なデザインを楽しめます。
並べ方や向きにより、見た目は異なりますが、建物自体の独特な存在感や高級感を醸し出しているのは変わりません。
外観だけでなく、防水や耐久性の機能性を持ち合わせているなまこ壁は、店舗や蔵の外壁、戸建て住宅などに導入する方も増えています。
まとめ
洋風のデザインが主流になりつつある日本ですが、最近では、古民家リノベーションや和風の雰囲気を好む方が増えています。
ぜひ、この機会になまこ壁をお部屋の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか?