建築建材として採用されているなまこ壁のメリットとデメリット!
建築建材としてハウスメーカーや工務店をはじめ多くの職人さんから取り入れられるようになりました。その背景には、難しい技術いらないタイル化したなまこ壁「蔵」などが開発されたからです。
そこで今回建材として採用されているなまこ壁のメリットとデメリット、採用できるものや建物はどんなところなのかをご紹介!
ぜひ、これからマイホームを建てようとされている方やなまこ壁の塗替えや補修を検討されている方、リノベーションやリフォームを検討されている方は記事を参考にしていてください。
新たななまこ壁の使い方が見つかる可能性があります。
建材のなまこ壁「蔵」を採用するメリットとは?
建材として扱われているなまこ壁「蔵」を取り入れるメリットはおもに4つあります。
・特別な技術の必要がない。
・簡単に施工できる。
・部分的な補修ができる。
・施工時間を削減できる。
・耐久性や耐食性に優れている。
従来のなまこ壁では、瓦と瓦の間をセメントで埋め、盛る作業が必要でした。これは目地と呼ばれ、均等に盛って作ることから、高度な技術が必要でかつ手作業のため時間がかかっていました。
技術を持った左官職人の減少やコストや施工時間面から伝統のなまこ壁は採用されなくなってきました。
しかし目地と瓦をタイルで表現したことで、簡単に施工できるようにしました。それがなまこ壁「蔵」です。
また一つひとつをパーツ化したことで従来と同様に一部だけの補修も可能です。
建材のなまこ壁「蔵」を採用するデメリットとは?
・通常のサイディング材と比べややコストがかかる。
・施工はサイディング材と比べるとやや時間がかかる。
タイル貼り工法により、従来の施工時間に比べ大幅に短縮でき、コストも抑えられますが、サイディング材より割高になってしまいます。
また施工は通常のサイディング材の施工より時間と人件費などのコストがかかります。
建材のなまこ壁「蔵」を用いられる建物アイデア!
なまこ壁を採用できる場所は年々と増えています。
・保育園や学校
・カフェ
・図書館
・消防団の詰所
・新聞屋さん
などにこれまで取り入れられています。
雨風を防ぎ、台風などの災害から守る役割を持っているなまこ壁は、車の車庫にも最適ではないでしょうか?
たとえば蔵のリフォームなどで車庫として再利用する際に採用したり、ガレージを新設する際に採用したりすることが可能です。
タイルのため、従来のなまこ壁のように、雨水の流れにより漆喰部分が流れ落ち、漆喰と瓦の接着部分が雨水の通りになり、浮いてきたり、剥がれ落ちたりすることがありません。
従来のなまこ壁の修繕には、このような症状の場合、大きさにもよりますが、蔵1つで平均500万円〜2,000万円ほどかかり、修繕を諦めてしまうでしょう。
しかし、なまこ壁「蔵」であればタイル化されているため費用を抑えられます。
まとめ
建材としてなまこ壁「蔵」はさまざまな建物に用いられています。
ぜひ、この機会に蔵の修繕や特性を活かしたガレージづくりなどに採用してみてはいかがでしょうか?