なまこ壁の歴史とは?DIYに採用した場合のメリットとデメリット
近年、個人でDIYを楽しむ方が増加しています。
そもそもDIYとは、素人がなにかものを作り上げることです。
今回は、築30年のお家の外観をなまこ壁でDIYした場合のメリット・デメリットと合わせ、歴史あるなまこ壁の歴史をご紹介します。
ぜひ、隙間風などで外観の修正を検討されている方は記事をチェックしてみてください。
DIYにおすすめのなまこ壁の起源とは?江戸時代と現代のなまこ壁の違い
なまこ壁とは漆喰芸術鏝絵の名工・入江長八が得意としていた、
平瓦を壁に貼り付け目地を漆喰でなまこのように盛り上げる伝統工法です。
潮風や台風に強い点や、土壁よりも耐久度が高い点などのメリットがあり、江戸時代に武家屋敷で採用されるようになりました。
どこか馴染みやすいなまこ壁は、美しさと機能性を兼ね備え、
明治時代から昭和初期までは土蔵や城壁、大名屋敷などで採用されていたと言われています。
なまこ壁の代表的な町といえば、静岡県の松崎町が思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。
花とロマンの里で知られている松崎町は、なまこ壁を外観に採用した建物が並んでいます。
中でも、近藤平三郎生家が代表的な建物として知られています。
しかし近年では、なまこ壁が採用されている建物が減っています。
その理由に江戸時代の工法が難しいことが挙げられます。
左官職人と呼ばれる人の手で盛り上がった目地の部分を作る技術は、非常に高度と言われており、修行期間が必要です。
また、高齢化の現代の日本では、教える左官職人も減っていることからなまこ壁を採用する建物や修造する建物が減っていました。
そこで中津鋼材では昔ながらの外観を維持すべく、目地の部分を含めタイル化したなまこ壁を商品化しました。
高度な技術を持っていなくても気軽になまこ壁を建物に採用や修造することが可能です。
蔵の外観や土壁で隙間風が入る場所へタイル化したなまこ壁を採用しDIYを楽しんでみてはいかがでしょうか。
現代のタイル化したなまこ壁をDIYで外壁に採用した場合のメリット
現代のなまこ壁のメリットはタイル貼り工法が増え、個人のDIYでも気軽に取り入れられるようになった点です。
カフェや旅館、雑貨屋などの外壁になまこ壁を取り入れることで、昔ながらの和の雰囲気を感じられます。
また店舗以外にも一般住宅で使用できるため、武家屋敷のような外壁に憧れている方にもぴったりです。
取り扱い業者のHPだけでなく、インターネット通販でも購入できるので、誰でも簡単に購入可能なのも嬉しいポイントになっています。
購入前にサイズやデザインをチェックし、好みのなまこ壁を完成させましょう。
現代のタイル化したなまこ壁をDIYで外壁に採用した場合のデメリット
タイル貼り工法のなまこ壁をDIYで起用する際のデメリットは、
正しくサイズ通りにカットしなくてはいけない点です。
特に外壁は外の目につく機会が多いため、隙間があると気になります。
DIYでタイル貼り工法のなまこ壁を起用する際は、貼り付けるときはもちろん、
カットの段階から完成形を思い浮かべて慎重に行いましょう。
まとめ
ここまでは、なまこ壁の歴史やDIYに起用した場合のメリットとデメリットを紹介しました。
なまこ壁は江戸時代から伝わる美しい工法ですが、最近では見かける機会も減ってきました。
DIYで起用したい方は今回の記事を参考に、美しいなまこ壁を再現してみましょう。