古民家リノベーションに取り入れたい建材「なまこ壁」とは?日本の伝統的な住宅で和モダンな暮らしを
今回は、古民家リノベーションにぜひ取り入れていただきたい「なまこ壁」とはどのような建材なのか、そしてどこに取り入れたら良いのか例をあげてご紹介します。
なまこ壁とは
なまこ壁とは、武家屋敷や城郭、築地塀などに使用されてきた黒と白の幾何学模様の壁です。目地と呼ばれる白い部分を漆喰で盛り上げて塗る工法で、その見た目がなまこに似ていることから「なまこ壁」と呼ばれています。
江戸時代から使われてきた日本の伝統的な工法であるため、日本の伝統や和の雰囲気を感じることができ、その見た目から圧倒的な存在感もあります。
今回は古民家となまこ壁についてご紹介していますが、古民家もまた、日本の伝統的な工法で建てられた建物なのです。その中でも築50年以上経っている建物を古民家と呼び、ずっしりと太い柱と梁などを主に使って構成された空間は、現代人に歴史と趣を感じさせます。
最近ではその魅力に惚れこみ、古民家に移住する人も増えているようです。ですが、やはり現代人がそのままの古民家に住むのは不便な点が多いため、リノベーションする必要があります。そこでおすすめしたいのが「なまこ壁」です。
それでは、古民家のどこになまこ壁を取り入れたら良いのか、例を2つご紹介します。
外壁
例1つ目は外壁です。外壁に取り入れると以下2つのメリットが得られます。
・メリット1:見た目を損なわず耐久性・耐食性をアップ
なまこ壁は、風雨や火災といった災害から建物を守る耐久性・耐食性を持っています。築年数が経っている古民家の外壁に取り入れることで、歴史ある見た目を守りながら、家の老朽化を防止してくれます。
耐久性・耐食性を重視したい場合は、なるべく広い範囲に取り入れると良いでしょう。
外壁全体に取り入れることはもちろん、外壁の下半分にぐるっと一周取り入れてもアクセントになるのでおすすめです。
・メリット2:伝統・歴史の雰囲気をプラスして魅力アップ
昔ながらの伝統美を感じるなまこ壁の見た目と古民家の相性は抜群です。家の顔とも言える外壁に取り入れることでさらに歴史あふれる雰囲気になり、より魅力的な家になるでしょう。
見た目を重視したい場合は、表に見えている部分に少し取り入れるだけでも効果があります。玄関扉の横の壁や2階の窓の横の壁など、家の形を活かした取り入れ方をしてみましょう。
家の中の一部の壁
例2つ目は、家の中の一部の壁です。
例えば和室や寝室、客間、化粧室の壁の一部になまこ壁を取り入れてみてはどうでしょうか。一面全て、縦にライン状に、壁の下3分の1程を部屋全体にと、様々な取り入れ方ができ、簡単に家の中に和の雰囲気をプラスすることができます。
家の中になまこ壁があることで、日常的に日本の伝統や歴史をより感じることができます。せっかく古民家をリノベーションして住むのですから、その趣を最大限に感じられる家にしてみませんか?
まとめ
今回は、なまこ壁を取り入れた古民家リノベーションについてご紹介しました。
古民家ならではの古き良き見た目を損なわずに、さらに日本らしい和の雰囲気をプラスしてくれるなまこ壁、魅力あふれる素敵な住宅にするために、ぜひ取り入れを検討してみてくださいね。