なまこ壁「蔵」は建築物だけでなく、部屋の仕切りとしても活用可能?
なまこ壁は本来、風雨や火災から建物を守るために使われていた建材です。
そのなまこ壁を建築物以外のもの、たとえば自動販売機やインテリアに取り入れることは可能なのでしょうか?
従来のなまこ壁は熟練の職人やそれなりの工期が必要ですが、パーツ化しているなまこ壁「蔵」であれば、タイル張り工法での施工が可能なので手軽に扱えます。
今回はなまこ壁「蔵」を建築物以外の物に取り入れることは可能なのか、取り入れた場合の使い勝手はどうなのか、考察してみます。
■自動販売機になまこ壁「蔵」って、どう?
自動販売機の胴体部分になまこ壁「蔵」を取り入れた場合、フラットな部分ですし、大きさ的にも問題ないと思われます。
飲み物や釣り銭の取り出し口部分は少しカットしなければなりませんが、パーツ化しているなまこ壁「蔵」なら加工は比較的簡単にできます。
実際に、なまこ壁が有名な観光地や映画の撮影所などでなまこ壁を取り入れた自動販売機を見ることが可能だそうです。
すっきりとしたモノトーンの格子柄なので、オシャレなインテリアとして受け入れてもらえるのではないでしょうか。
■パーテーションとして、部屋のアクセントに!
子ども部屋やリビングなどをパーテーションで仕切って、部屋を分けて使いたい!と思ったことはありませんか?
しかし、工事で壁を作るのは工期もお金もかかかります。
そのような場合は、なまこ壁「蔵」を使ってDIYはいかがでしょうか。
ここでは折り畳んで持ち運びができるタイプのものではなく、天井と床に突っ張り棒を噛ませて固定するタイプのもので考察します。
昨今では、2×4材のような太めの木材を突っ張り棒として柱を作る商品も販売されています。
そこに下地となる板を取り付けた後、なまこ壁「蔵」をタイル張り工法で施工しましょう。
なまこ壁「蔵」はほとんどの素材に取り付けが可能な建材なので、タイル用の接着剤があれば大丈夫。
全面に貼っても良いですし、下地を塗った上に帯のように貼っても趣があります。
ぜひ腕を振るって、素敵な和モダンの部屋を手に入れてください。
■机になまこ壁「蔵」を取り入れてみたら…?
なまこ壁「蔵」は本体が220ミリ×220ミリ、目地は短い辺が60ミリあるので通常の
ダイニングテーブルや学習机に取り入れるのは難しいでしょう。
サイドチェストやチェストと一体型のデスクなどの、幅の広い、フラットな面に取り付けた方が良さそうです。
取り付けることを目的として、自作するという方法もあります。
図面を販売店に提出して相談すれば、必要なパーツや枚数などアドバイスが受けられるので、自作する場合は相談してみましょう。
■まとめ
今回はなまこ壁「蔵」を建築物以外の物に取り入れることが可能か、考察してみました。
自動販売機にはすでに実装されているので、違和感なく受け入れてもらえるでしょう。
パーテーションへの施工も、従来のなまこ壁より簡単です。
机への施工はサイズ的に少し難しいですが、自作するという方法があります。
なまこ壁「蔵」は落ち着いた色合いで高級感もある建材です。
ぜひ会社や学校などにも取り入れてみてください。