建築資材のなまこ壁とはどんなもの?活用例とは?
近年、古い家屋の老朽化により補修やプチリノベーションなどが行われています。
その中でも、お城や倉庫、住宅のなまこ壁が補修されている物件があります。
そこで今回、なまこ壁とはどんなものなのか、活用例を交えてご紹介!
ぜひ、ハウスメーカーや工務店の方、DIYを検討されている方は記事を参考に導入してみてください!
建築資材であるなまこ壁はどんなもの?
なまこ壁は2種類存在します。
・昔ながらの左官職人による伝統の壁塗り方法
・タイルを施工して作り上げる方法
昔ながらの左官職人による伝統の壁塗り方法
なまこ壁は、壁塗りの様式のひとつです。おもに土蔵などに施工されており、日本伝統の壁塗りの様式として多くの方に知られています。
壁面に平瓦を並べ、つなぎ目に漆喰をかまぼこ形に盛り付けて塗る工法は、腕が必要であるため、高度な技術が必要とされています。
タイルを施工して作り上げる方法
なまこ壁「蔵」はタイル化したパーツで手元に届きます。それを接着剤で貼っていくスタイルです。
そのため昔ながらの難しい技術がいらず施工できます。
特別な道具は必要なく、これまでの昔ながらなまこ壁に施工に使われてきた道具と、つまようじがあれば容易に施工可能です。
また、目地もタイル化されています。
なまこ壁「蔵」はどんな建物に施工できるの?
なまこ壁「蔵」はこれまで消防団の建物や図書館の外観などに用いられています。これまでは、古い蔵や住宅などが主流でしたが、時代の流れとともに現代では、保育園などの外観にも使用されています。
和モダンな雰囲気と伝統を伝えられるなまこ壁「蔵」が施工できる材質として7つあります。
・モルタル
・ブロック
・コンクリート
・ALC
・石膏ボード
・合板
・木下地
さまざまな材質に対応できるため、ぜひ、スタイリッシュな家づくりなどに取り入れて見てはいかがでしょうか?
洗面台やトイレを落ち着きのある和風使用にしてみよう!
近年洗面台やトイレの手洗い場や一部の壁をタイルにしたり、アクセントクロスを採用したりすることでおしゃれな空間を作りあげています。
そこで、タイルであるなまこ壁「蔵」を取り入れることで、おしゃれな空間だけでなく日常では味わえない和モダンな雰囲気を楽しめます。
また、タイルのため、洗面台の水がはねても掃除がしやすいメリットがあります。
よくモザイクタイルなどを採用する住宅もありますが、色合いが鮮やかなことから、統一感が持てないなどのデメリットがあります。
そこの観点から、モノクロで統一されたなまこ壁を検討されてみてはいかがでしょうか?
まとめ
建築資材のなまこ壁は、従来の手造りではなくタイル化されたパーツにより簡単に施工できます。
最近では工務店やハウスメーカーでも取り扱われるようになっている傾向があります。
ぜひ、マイホーム購入を検討されている方やリノベーションやリフォームを検討されている方は昔ながらの伝統を楽しめるなまこ壁「蔵」を取り入れてみてはいかがでしょうか。