不動産物件に防火・災害対策ができるなまこ壁を取り入れよう!
近年、マンションやアパートの外観にはおしゃれなレンガ調のアクセントやガルバリウム銅板を採用したスタイリッシュな賃貸物件が多くあります。
取り入れる理由として、印象的な外観になること、メンテナンスの手間が省ける点が挙げられます。
しかし、台風や火災の防火対策効果が見込まれる素材は少ないのが現状です。
そこで今回、防火・災害対策がでいるなまこ壁を取り入れた場合のメリットとデメリットをご紹介!
ぜひ、マンションやアパートの不動産を持っている方や管理会社の方は、記事を参考にしてみてください。
なまこ壁とは?
なまこ壁は、壁面に平瓦を並べて貼り、その間の継ぎ目を漆喰を高く盛り上げて塗る左官工法です。
よく、昔ながらの蔵の外観に施工されていることが多く、黒色の平瓦に白色の漆喰の網模様が印象的と言えます。
この壁には、雨風から蔵や住宅などの建物を守る、火災の延焼を防ぐ目的があります。
なまこ壁を不動産物件に導入するメリットとは?
マンションやアパートの外観に導入するメリットは、4つあります。
・火災の延焼を防ぐ。
・大雨や台風などから建物を守る。
・幅広い年代から親しみやすい外観。
・高級感を醸し出せる。
不動産物件では、もちろん火災が発生した際の保険や大雨や台風などで損傷した場合の保険に入っていると思います。
しかし、その保険の内容によっては隣の建物や周辺に火災で燃え移った際の補償は含まれていないことが一般的です。
そのため耐火性のある壁を採用することがおすすめとなります。
なまこ壁は、江戸時代に大砲で火災が発生した際に延焼を防ぐために作られたものですので、防火対策のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、小さい子どもから年配の方まで幅広い年代から親しみやすく高級感を感じられる外観のため、賃貸をお探しの方から「高級な雰囲気のマンションを探していた」「子どもが覚えやすい外観だからここに住もう」など入居者が見込める可能性が考えられます。
なまこ壁を不動産物件に導入するデメリットとは?
賃貸物件の外観に導入するデメリットとして2つあります。
・コストがかかる。
・手作業でおこなうため時間がかかる。
当社では、なまこ壁を施工する技術を持った左官職人が減少している傾向に対処するためタイル貼り工法のなまこ壁を販売しております。
タイル貼り工法により、従来の施工時間に比べ大幅に短縮でき、コストも抑えられます。
ただし、手作業でおこなうのは変わらないため人件費などのコストはデメリットのひとつでしょう。
まとめ
不動産物件のマンションやアパートになまこ壁を取り入れることで高級感醸し出す外観が実現できます。それにより入居者も増える可能性が考えられます。
木造建築が主流の日本では、民家が密集している地区や商店街が多いため防火対策をしておかなければ多額の賠償問題に発展するケースも考えれます。
隣近所が地震や火災保険に入っているか、入っていても内容まではわからないため火災対策は重要と言えます。