なまこ壁を使った古民家再生プラン
地方では、増え続ける空き家が問題視されています。
火災や犯罪を予防するため、近年積極的に行われているのが、古民家再生。
古い住宅を改修し、現代風に生まれ変わらせたのちに、新たな役割を与えるという対策です。
この古民家再生にも、なまこ壁を活用するのがおすすめです。
なまこ壁といえば、古い建造物に使われている白黒模様の壁面です。
模様の一部が盛り上がっているため、独特の存在感を醸し出していますよね。
古い時代の日本においては、なまこ壁がある風景は、決して珍しいものではありませんでした。
日本の木造建築との相性は、当然抜群。
古民家の古い素材を生かしつつ、現代風のイメージに近付ける際に、なまこ壁は非常に便利に使えます。
傷んだ壁面をなまこ壁へとチェンジするだけで、古民家の雰囲気は一新するでしょう。
さて、古民家再生で問題になりやすいのが予算についてです。
大金をかけて古民家を再生しても、売価が高ければ、買い手は付きにくくなってしまうでしょう。
できるだけ予算を抑え、いかにコスパに優れた再生を行えるかが、焦点となります。
日本の伝統的ななまこ壁は、残念ながら「コスパに優れたリフォーム方法」とは言えません。
伝統工法でなまこ壁を施工できる職人さんを、まず見つけるのが大変ですし、施工してもらうためには、多額の費用を投じる必要があるでしょう。
こんなときに注目していただきたいのが、タイル貼り工法で作る、全く新しいなまこ壁です。
タイルを組み合わせて貼り付けるだけで、手軽になまこ壁デザインを実現できます。
なまこ壁特有の盛り上がった部分も、忠実に再現されていますよ。
タイル貼りができる職人さんであれば、誰でも好きな場所に、なまこ壁デザインを取り入れることが可能となります。
とても手軽に、日本の伝統的な雰囲気を取り入れられる画期的な素材です。
古民家に興味を抱く方にとっては、建物の古さも魅力の一つです。
現代風の素材を使って、全く新しい形にリニューアルするのも良いですが、古民家独自の魅力も薄れてしまうことでしょう。
その点、なまこ壁であれば、新しいものを取り入れながらも、古民家特有のイメージを守りやすくなります。
「古くてボロボロの空き家」から「古くても魅力的な一軒家」へと、生まれ変わらせてくれるでしょう。
・玄関周りに施工してイメージアップする
・1階部分をなまこ壁にして、ツートンデザインにする
・一面のみをなまこ壁にして、角度によって異なる印象を与える
タイル貼り工法で作るなまこ壁を使えば、古民家再生のデザインの幅もうんと広がることでしょう。
より魅力的な古民家へと再生するため、なまこ壁を使った計画も検討してみてください。