「なまこ壁」の由来とは?
古い歴史を持つなまこ壁。
蔵によく使われているのを目にしますね。
蔵は古い書物や金庫、巻物、坪など、昔ながらの歴史や文化を入れ、
火災や雨水から守る必要があります。
そこで、火や水などに強い瓦を使い、
その瓦の目地を埋めるために漆喰が使われたものが「なまこ壁」です。
瓦と瓦の隙間(目地)を蒲鉾型に盛り上げた漆喰が、
海鼠(なまこ)型に見えることから、「なまこ壁」という名前が付けられたそうです。
このかまぼこのような盛り上げる方法になったのは、
目地部分から水が浸透して瓦の裏に水が回って、剥離を早めるのを
防ぐためといわれています。
また斜めになっているのも、雨水を貯めないためといわれています。
蔵に施工されることが多いなまこ壁はいつしか、
「蔵を持つ家の豪勢さ」を誇る装飾壁としてもとらえられてきており、
最近では歴史や文化を感じさせる壁として、図書館などにも使われています。
例えばなまこ壁のある街並みとして有名なのが、岡山県倉敷市です。
かつての倉敷は、江戸幕府の直轄領「天領」であり、
物資の集積地として栄えたまちでした。
市の美観地区となっている倉敷川畔には、
多くの蔵屋敷や土蔵を中心とした街並みを見ることができます。
倉敷でよく見る「なまこ壁」は、正方形をしていることが特徴です。
なまこ壁のある街並みは歴史深いですね。
しかし、なまこ壁の施工年数等には関係なく、
歴史情緒や風格にあふれる景観へ仕上げられていきます。
駐車場やトイレスペース、無料休憩所や案内板など、
建物以外にもなまこ壁を施工することで、
景観に統一感を持たせ、施設全体を歴史や風格にあふれた街並みに仕上げられます。
なまこ壁は漆喰や瓦の持つ特性を生かしながら、知恵を絞り出来上がった昔ながらの工法です。だからこそ、なまこ壁から、「歴史」や「文化」など、風情を感じてしまうんですね。
この効果を活かすシーンは沢山あります。
なまこ壁を一から施工ということは大変ですが、
中津鋼材のなまこ壁「蔵」なら、カンタンにその効果を活かし、
家づくり、店舗づくりに歴史や文化のイメージを添えられます。
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