日本の文化を体感できる！ 民宿にもなまこ壁を
海外からも旅行客が増えている今、
観光事業に力を入れる地域も増えてきています。
また日本国内にも、「古い時代から続く、良い物の価値を認めよう」
という動きが高まってきています。
泊りがけで、普段出かけることのない地域へと足を向けてみると、
意外な発見ができるかもしれません。
こうした観光地で宿泊業を営む方にとっては、
やってきた観光客をどう出迎えるのかで、収益に差が生まれることでしょう。
「どこを選んでも同じ」ではなく、
「他所と違う特徴」を積極的に打ち出すことで、
成功を収められる可能性があります。
洋風のペンションも人気がありますが、日本文化をアピールしたいときには、
日本らしい雰囲気を演出するのがオススメです。
こんなとき、第一印象で「和」の雰囲気を
訴えかけてくれるのが、「なまこ壁」です。
なまこ壁は、日本人にとっては馴染みの深い壁面仕上げ工法の一つです。
古い時代から続く「なまこ壁の街並み」などは、各地で観光名所になっています。
美しい白と黒の模様は、「日本の城」や「古い蔵」を思わせるもの。
民宿に取り入れれば、外観から「日本らしい雰囲気」をアピールすることができます。
規模の大きな宿泊施設でも、家族経営でやっている小さな民宿でも、
無理なく取り入れられるのがなまこ壁の魅力でもあります。
以前のなまこ壁は、限られた職人が熟練の技を用いて
仕上げる工法として知られてきました。
しかし工期が長いことや、熟練の技を持つ職人の確保が難しくなったことで、
施工される場所は限定されるようになってしまいました。
しかし近年では、より便利で施工が簡単な「タイル貼り工法」が登場しています。
これは、タイルのパーツになったなまこ壁を、
順番に貼り付けていくだけで独特の模様が再現できるというもので、
低コストでも導入が可能です。
既存の宿泊施設を、リフォームして新しくする際にも使用が可能で、
人気を集めています。
近年では、インターネットから宿泊施設の情報を判断し、
そのまま予約を済ませる方も増えてきています。
インターネットで宿泊施設を決める際には、各種情報の他、
写真から受ける「イメージ」も重要な役割を果たします。
デザイン性の高いなまこ壁は、宿泊施設をより一層魅力的に見せてくれることでしょう。
「せっかく観光地に行くのだから、雰囲気のある宿泊施設を選びたい」
というニーズは多いはずです。
またなまこ壁の伝統的な和柄には、
「流行に左右されにくい」という特徴もあります。
一度施工すれば、長い期間使っていけますし、
古臭い印象にもなりません。
周辺の環境ともうまい具合に馴染んでいけば、
より雰囲気のある居心地の良い場所へと進化してくれることでしょう。
