酒蔵のような居酒屋づくりに、なまこ壁
その土地土地の気候と自然の恵み、
また蔵の機能性を利用してお酒を造るのが酒蔵です。
昔ながらの酒蔵には、
蔵内を一定の温度と湿度に保つ工夫が様々に施されており、
蔵内の温度や湿度があがった時に風を通しやすくするよう
窓が規則的に並べたり、またなまこ壁も外部からくる湿度に合わせて、
その高さを工夫していたりしていたよう。
このように自然と上手に折り合いをつけながら、
おいしいお酒を仕込んでいたのが昔ながらの酒蔵です。
ただ近年の自然環境の変化から、
酒造りに合う気候と呼ばれていた場所にも様々な変化が起こり、
蔵の機能性だけでは間に合わず自動化に切り替えている酒蔵も多いようです。
蔵となまこ壁のある街並みは
機能美と装飾美の両方を感じさせてくれる、味わい深い街並みです。
しかし環境の変化によりこの機能美が失われているのだとしたら、
とても残念なことです。
なまこ壁と蔵には日本伝来の知恵と自然と上手に折り合うための
工夫とが感じられる、機能的な美しさがあります。
この美しさと知恵は、次の世に生きる人たちのためにも
きっと大きな感銘を与えるはず。
せめて形だけでも残し、伝えていきたいものです。
もしもこのように、昔ながらの蔵の良さを表現し、
酒蔵風の居酒屋を作りたいとお考えの方がいるなら、
ぜひお勧めしたいのが外壁や内装などになまこ壁を施工することです。
なまこ壁は厳しい環境から蔵や酒を守り、
その土地ならではの酒造りに一役買ってきた装飾性の高い施工です。
なまこ壁の美しさは、黒と白とのコントラストにあるのはもちろん、
その機能美にもあります。
現在のなまこ壁はタイル貼りですが昔は黒地の部分に平瓦が使われ、
周囲が火事になった時の火移りを防ぐという役割がありました。
またなまこ壁の平瓦には防水や防湿という役割もあり、
蔵の中に入り込む湿気や雨水を防いでくれる機能もありました。
この機能美も、なまこ壁をより迫力あり美しく見せてくれる要因です。
さらに黒と白のコントラストが織り成す、
なまこ壁の装飾性には見る人をあっと言わせる迫力があります。
古くから人々に伝わってきたなまこ壁には歴史の重みがあり、
それが迫力を醸し出す一因となっているのかもしれません。
酒蔵風の居酒屋で、この昔ながらの蔵の機能美を表現したい時は、
ぜひなまこ壁を外壁などに選んでいただくと
「本格的な酒を味わえる居酒屋」というイメージにもなり、
また蔵の機能美もお客様に楽しんでいただけるのではないでしょうか。
また昔から今に伝わる知恵や工夫を見て感じることで
「時の流れ」も感じていただけ、お酒を囲む時間が
より深くゆったりとした時間になるかもしれません。


