和風建築の外壁にはなまこ壁を
洋風の家になまこ壁をあしらうと和洋の組み合わせにより、
モダンでインパクトのある雰囲気に仕上がりますが、
やはりなまこ壁が自然な雰囲気でぴったりと似合うのは
和風建築かもしれません。
特になまこ壁は、丸窓を設けた和風建築の壁に
とてもよくなじみます。
なまこ壁の幾何学模様のデザインが
竹垣をほうふつとさせるからかもしれません。
竹垣もなまこ壁と同様、直線を用いた
シンプルなデザインのものが主流です。
そのためなまこ壁を外壁に施工すると、
どことなく日本庭園をイメージさせるような、
わびさびのある落ち着いた雰囲気に仕上がります。
丸窓のある外壁の下部になまこ壁を施工すると、
竹垣の間から茶室の丸窓がのぞいているような、
奥行きと風情がある仕上がりになります。
この壁付近に花壇や小さな庭を設けて、
和の雰囲気がある草花を植えこむと、
より雰囲気が出るかもしれませんね。
なまこ壁は派手で豪勢なイメージだけでなく、
このようにわびさびのある落ち着いた雰囲気づくりにも
一役買ってくれます。
またなまこ壁の白と黒のシンプルな色合いは、
和風建築の落ち着いた雰囲気づくりに一役買ってくれます。
和風建築に白と黒のコントラストをそえると、
より高級感のある和モダンなイメージに仕上がります。
古都でよく見かける古い町屋では、
白と黒のコントラストを効かせたものがよく見受けられます。
古くからある町屋は蔵のように、
壁が土壁と漆喰でできています。
この漆喰壁の明るい色合いが
木造建物の暗い色合いとコントラストを生み、
町屋をモダンで落ち着いた雰囲気に見せています。
なまこ壁はこの町屋の雰囲気のように、
白と黒とのコントラストを効かせられる装飾性のある壁のため、
あしらうと古都さながらの落ち着いた雰囲気に
仕上げることができます。
なまこ壁には蔵をイメージさせる
派手で豪勢なイメージもありますが、
同時にわびさびを感じさせるような、
シンプルで落ち着いた雰囲気もある壁なのです。
和風建築の外壁にあしらう場合、
なまこ壁の面積を多くすると蔵のような
派手で豪勢なイメージになりますが、
ワンポイントとして面積を小さく施工すると、
このわびさびの雰囲気がよく出るようになります。
和風建築物をより印象的に仕上げたい時には、
ぜひなまこ壁を外壁にあしらってみてはいかがでしょうか?
ワンポイントとして施工すれば、まるでどこかの茶室のような、
まるでどこか古都の町屋のような、
わびさびのある落ち着いた雰囲気に仕上がると思います。