着物や什器、古美術品など歴史ある品によく似合う、なまこ壁
なまこ壁は醸造業を営む場所での蔵にもよく施工されていましたが、
裕福な家庭の大切な什器や衣類を保管する個人蔵にもよく施工されていました。
なまこ壁の防湿性と土壁の調湿性を組み合わせると、
蔵内の湿度管理がしやすくなり、
大切なものを保管しやすくなるからです。
そのため衣類や繊維、什器を扱う老舗の問屋さんや工房でも、
外壁にこのなまこ壁を施工しているところがよく見られます。
現代では蔵でこれらのものを保管するところは少ないと思いますが、
昔ながらのイメージを残すために施工しているところが多いようです。
なまこ壁はまた防火・防水性にも優れているため、
衣類や繊維、古美術品等を安心して保管できるというメリットがあります。
そのためそれらを商品として扱うお店になまこ壁を設置すると、
状態のいいものを扱っているというイメージにつながるのかもしれません。
蔵があまり見られなくなった現代ですが、
「良い品を提供している」というイメージづくりになまこ壁は役立っています。
着物や織物、染物、古美術品等の古くから伝わる衣類や什器、
美術品を扱うお店なら、外壁や塀になまこ壁をあしらうと、
イメージアップに役立つかもしれません。
またなまこ壁には蔵が全盛期だった時代を彷彿とさせる、
古き良きものを思い出させてくれるという効果があります。
着物や織物、染物、古美術品等を販売するお店では
その品の質も問われることが多いですが、
古き良きものを求めて訪れる方も多くいらっしゃいます。
そのような方たちを気持ちよくおもてなしする意味でも、
なまこ壁はとても役に立つ施工と言えます。
着物や織物、染物、古美術品等は裕福な家庭で大切に守られてきた品々を、
また古くから愛され伝え継がれてきた日本の文化を連想させる品々です。
なまこ壁もまた古くから愛され伝え継がれてきた文化であり、施工です。
そのためこれらの品との相性が抜群にいい施工と言えます。
なまこ壁をこれらの品を扱う店舗の外壁や壁に施工すれば、
建物そのものの美観が上がるだけでなく、
扱う品物のイメージや商いそのもののイメージも良くする効果が見込めます。
またなまこ壁の芸術的に見える幾何学模様が、
古き良き文化の良さを見る人たちに伝えてくれます。
古くから愛されてきた品々を後世に残し、
伝えていく商いを行われている建物には、
同じ役割を持つなまこ壁の施工がよく映え、よくなじみます。
なまこ壁は新築の建物だけでなく、
古くなった建物のリノベーションやリフォームにも使われている施工のため、
上記のような商いをしている建物で最近建物の傷みが気になってきた場合なら、
ぜひこの機会になまこ壁の施工を検討してみてはいかがでしょうか？
