医療用設備にもなまこ壁がよく合う理由とは？
なまこ壁は防火・防水目的で施工されることが多く、
そのため大切なものを守る蔵でよくみられる施工ですが、
中には医療用設備になまこ壁が取り入れられていることもあります。
なまこ壁は保湿や防湿性に優れており、
酒蔵や醤油蔵、味噌蔵など湿度管理が大事な建物で使われることがありますが、
この湿度管理という点が医療用設備に必要なことがあり、
なまこ壁が受け入れられるのかもしれません。
またなまこ壁には防虫作用もあるため、
外からやってくる虫を追い払いやすいという利点もあります。
その地域によって湿度の高低は変わるため、
なまこ壁をどの位の高さまで施工すれば安心かは異なりますが、
下からあがってくる湿気をなまこ壁で防ぎ、
その上に調湿性の高い土壁を施工すれば湿気を抑えながら
屋内のこもった湿気を逃しやすい施工ができます。
実際に湿度管理が重要な酒蔵、醤油蔵や味噌蔵ではこの方法を使って、
蔵内の湿度管理を行っているところもあります。
医療用設備で湿度管理が重要な場合は、
このようになまこ壁を使ってみるのも一つの方法かもしれませんね。
ちなみになまこ壁には機能性だけでなく、
建物の美観をよくしてくれる効果もあります。
古くから蔵に用いられていた施工のため、
なまこ壁を外壁や塀にあしらうと高い風格が醸しだされます。
医療用設備の場合、患者さまたちから見て
安心できる美観を整えていることも大事になってきます。
なまこ壁はどっしりと構えながら、
かつ優雅で上品で落ち着いた雰囲気を醸し出すことができる施工です。
このなまこ壁のイメージは、患者さまたちから見て
安心できる医療用設備のイメージにもつながります。
また街並みそのものになまこ壁の施工が多い場所なら、
街並みになじみやすいのはもちろん、地域活性化への一助が可能です。
実際に地域活性化のために、
医療用設備の外観になまこ壁を施工する試みも行われているとか。
医療用設備は街に住む人々の暮らしと大変関わりの深い場所です。
地域活性化への取り組みはその街の人々の暮らしを守ることにつながり、
医療への発展にもつながるかもしれません。
また街並みの景観をなまこ壁であげることで、
近隣の方々からの医療への理解も深まりやすくなるかもしれません。
建物の機能性を高めながら美観も整えつつ、
地域活性化への一助が行えるのがなまこ壁です。
医療用設備になまこ壁を用いれば、
このメリットを十二分に生かせるのではないでしょうか。
どっしりとした蔵構えの外壁や塀を見れば、
医療用設備を訪れてくる方にも安心してもらいやすくなります。
またなまこ壁による心地のいい空間を、
訪れてきた方たちにご提供できるかもしれません。
